【第20回】ヨーガスートラ第3章とクリシュナマチャリア

Namaste, Japan!!
(※更新時期が遅れてしまいました。すみません。)

以前、B.K.Sアイアンガーヨガの話題を出したことがありましたが、B.K.Sアイアンガーは、心の師匠であり、最古の伝説ヨギーと紹介しました。

しかしながら、その信勇でもある伝説ヨギーがもう一人いました。ご存じかもしれませんが、K.パタビジョイスがおり、1915-2009年まで生き続けました。アシュタンガヨガ、ビンヤサヨガのシステムを構成し、1940年代にマイソールで指導開始をした人物です。

K.パタビジョイス氏

K.パタビジョイスと言えば、時代の要請に合わせて太陽礼拝を統合した「アシュタンガヴィンヤサヨガ」を考案したヨギーですね。’90年半ばにマドンナ、スティングなどのセレブが学んでいたそうですが、現代有名な先生と言えば、アシュタンギのKino Yoga創始者のKino Macgregor先生が、K.パタビジョイスに弟子入りしたことをご本人が証言しています。アメリカ人らしいダイナミックなヨギーニですね。

さて、B.K.Sアイアンガー氏とK.パタビジョイス氏の師匠にあたる人物が、実は一人いました。それが、T.クリシュナマチャリア(1888-1989)師匠で、101歳で亡くなった「現代ヨガの父」と言われ、インドでヨガを広めることに尽力して、多くの弟子を育てた人物で、「クリシュナマチャリアの教え」として、【聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅】 の映画が有名ですね。

クリシュナマチャリア

ヨガで最も利用される太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)は、このクリシュナマチャリア師匠が考案して、普及活動をしたと言っても良いでしょう。今では、現代ヨギーやヨギーニに取って、太陽礼拝は身体のウォームアップには欠かせない体操運動になってますが、元々は太陽を礼拝することから始まっているそうです。(当時の映像はこちら⇒https://www.youtube.com/watch?v=8XF4sCV6aUY)

さて、ヨーガ・スートラの第3章の前回の続きに入って行きましょう。

[憂いを離れる(visoka:ヴィソカ)という名の超自然力]
第3章50節:ただ純質とプルシャとが別の異なったものである(anyata)という叡知(khyati)を得たものが、すべての存在(sarvabhava)の支配者(adhisthatr)となり、また全知者(sarvajnatr)となる。

第3章51節:これらへの欲を離れること(vairagya:ヴァイラーギャ:離欲)によっても、過悪の種子(dosa-bija)が滅び尽きた時に、独存(kaivalya=解脱)が得られる。
⇒つまり、解脱により、サマーディ(悟り)に入るってこと。

第3章52節:高い地位の者からの招待を受けた時には、執着(sanga:サンガ)や尊大な心持ち(smaya)を起こさない。なんとなれば、もしも執着や尊大な心持ちを起こしたならば、望ましからぬ不幸が再び付随して起こることになるからである。
⇒つまり、上位の者に対して、卑しい心を持つこと無かれ、ということでしょう。

憂いの心から、離れるということは、私利私欲を消滅させる!ということであり、離欲(ヴァイラーギャ)になる、悟り(サマーディ)という境地に誘うことを、この節では教えてくれています。

ということで、本日はここまで!

Love&Peace,

【第19回】”ヨーガ・スートラ”第3章とヒンズー教の教え

Namaste, Japan!!

早くも新正月が終わりに差し掛かろうとしていますね。光陰矢の如し。
Time is more valuable than money (時間はお金よりも価値の高いものである).

さて、昨年に【第16回】ヨーガスートラ第3章46節において、(animadi=ヨーガの八種の超自然力)を8点の項目を記述しました。良かったら、戻って再読してみてください。

その延長線上にある第3章47節~49節内を、見て行きましょう。
第3章47節:
身体の円満な完成」というのは、美しさ(rupa)・しとやかさ(lavanya)・力(bala)・ダイヤモンド(vajra)の強靭性(samhananatva)のことである。
※”しとやかさ“とは、所作が物静かで上品であるさま。また、慎み深いさまを意味します。”強靭性“とは、柔軟で粘り強いことです。

ヨーガを実践していく過程と境地においては、身体の変化と進化を感じられていくので、そこには美しさやダイヤモンドの様な輝きが発せられるようになる。
むむっ、そういう観点から言えば、”美ヨガ“は的を得ているかもしれませんね。前回の記事を謝罪および訂正させて頂きます。

第3章48節:
「感覚器官で」知覚すること(grahana)・本性(svarupa)・自我意識(asmita)・
内属因(anvaya)・有目的性(arthavattva)に対して特別の集中的修行をなすことに基づいて、もろもろの感官に打ち克つ(indriya-jaya)

第3章49節:
これに基づいて、意の様に速いこと(mano-javitva)と、身体を離れての器官(感官)の状態(vikaranabhava)と、根本原資(pradhana)に打ち克つことが現れる。

と記載があります。多くの専門的なサンスクリット語が出現しましたが、全部記憶する必要は無いと思います。私の見解では、ヨーガを日々実践することで、自身の感覚器官(嗅覚・触覚・味覚・聴覚・視覚+第六感)が研ぎ澄まされていく!という解釈をしています。悟り(サマーディ)の段階に近づく!ということでしょうね。

さて、ここからはヒンズー教の死後の教えについて、です。

人間は死後において、肉体は焼却されて無くなりますが、魂は残る。という概念のようです。仏教と同じ教えでしょうか?カルマ(輪廻転生)の概念があります。

ブルバタ派
肉体が燃やされた時⇒魂が肉体から天に昇って行った、火の玉が上昇していく形跡を見た!と主張する派閥

アースティカ(有神論信者)⇒神はこの世の中に存在する!と主張する人間
ナースティカ(無神論信者)⇒神や魂は信じない!物質論主義者で、Veda理論に信頼を置かない人間
チャール・ヴァカ(物質主義者)⇒人生を楽しく謳歌すれば、それで良い。金銭的にも派手に使って、現世のみに集中すること。眼に見えるものしか信じない。

では、思考とは何か?

英訳すると、Memorizing(記憶すること)/Thinking(考えること)/Creating(創造すること)/Imaging(想像すること)と訳されるし、ヨーガで言う“ヴリッティ(Vritti)”にあたりますが、理解することにもつながります。つまり、知性=思考を生み出すという方程式になります。知性は、価値を与えた思考と同等になります。

では、感情は思考に含まれるのでしょうか?
Love(愛), Happiness(幸福), Joy(喜び), Angry(怒り), laughter(笑い)といった感情の動きです。なんと、ヒンズー教の教えでは、思考器官である右脳の働きにおける感情ですが、感情が形になるものであれば、ヴリッティ(Vritti)=全ての記憶・思考に含まれるのだそうです。

嗅覚・触覚・味覚・聴覚・視覚から得た出来事・感情(ヴィシャヤ・アーカラ・ヴリッティ)は、全ての記憶に繋がる!という解釈を持てば、辻褄が合うかもしれません。

アートマ―アスラとは、(Those who depends on their own sense of organs)=自身の感覚器官のみに頼る人々、という意味です。言葉によって、悟ることは出来ないそうです。かつ、ダーラナー(凝念)やディアーナ(瞑想)も、視覚を通じては、目的を達成できません。

アートマン(至高の人・サマーディを得た人)となった人は、アートマ―アスラを上手に使った人であると言うことができます。

本日はここまで!

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【新年・第18回】インドヨガと呼吸に繋がるもの

Namaste!!
新年明けまして、おめでとうございます。

新年から、早速ワンブログを記事投稿したいと思います。
ヨガには、数多くのスタイルがあり、数を挙げればキリがありません。

現代主流になっているヨガスタイルは、ハタヨガ、アシュタンガヨガなどが一般的ですが、先生の名前+ヨガ、場所名+ヨガ、ハリウッドヨガ(?)、美ヨガ(?)、岩盤ヨガ(?)など、いまいち受け入れがたいヨガも、流行りに流行っています。流行りと人気が、日本ヨガの主流になっているようです。

しかし、源流を辿ってみますと、ヨガの中でもスタイルは、B.K.Sアイアンガーヨガやクラシカルハタヨガが、最古流派であることはご存じでしょうか?

クラシカルハタヨガのグルジ(ヨガを究めた最上位の師長や師匠)は、ヨーガ(YOGA)とは、Yoga Chitta Vritti Niroda(ヨーガ・チッタヴリッティ・ニローダ)であることを、繰り返し謳っていました。すなわち、“心の動きを止滅させること”です。

2018年新年からも、原点回帰するためにも、瞑想5~10分は毎朝欠かさずに実施しましょう!そして、呼吸法の大切さです。ヨガの瞑想と呼吸法は、全霊一致することが必要で、切り離すことはできません。

呼吸の事をサンスクリット語で“プラナーヤマ”と言います。プラナーヤマは、呼吸の延長と呼吸のコントロールという意味になります。このコントロールは、呼吸の全過程に及んでいます。代表的なものは、

①プーラカ:「満たす」という意味。吸気、息を吸うこと。
②レーチャカ:「肺を空っぽにする」という意味で、呼気の息を吐くこと。
③クンバカ:息を止めること、保息。つまり、呼気も吸気もない状態のこと。

1.ナディショーダナ・プラナーヤマ (片鼻呼吸法/気道を清める呼吸法)
7カウントで、片鼻から吸って、3秒間息を止めて、7カウントで逆の片鼻から、息を吐く呼吸法を、左右交互に数回連続して実行するのが、ナディショーダナ・プラナーヤマです。

2.カパラバティ (連続腹式呼吸)
1秒間に吸って、吐いてを腹式呼吸で行う高度な呼吸法。横隔膜の引き上げ下げを急激に行い、腹直筋を120%使うことで、呼気と吸気により酸素の入れ替えを早くして、内臓から血液循環を良くさせる手法になる。

3.シータカリープラナーヤマ (クールダウンの呼吸)
自分の舌を丸くして、口呼吸により、呼気と吸気を行う呼吸法。冷たい空気が舌の間を通ることからも、クールダウンする際に使われるため、ヨガクラスの最後に実践されることが多い。

今現在、記憶している限りでの呼吸法をお伝え致しました。
プラナーヤマを実践する時には、心の集中統一を図るために、極力目をずっと閉じておくことが重要です。「プラーナ(気)とマナス(心)が同化した時、名状しがたい喜びが起こるのである」と、ハタ・ヨーガ・プラディーピカー(*書籍名)には記載がされています。

この様に、プラナーヤマは、インド人ヨギーによって編み出された呼吸の科学であることをお分かり頂ければ、幸いです。

その他にも、書きたいことは沢山あるのですが、本日は新年ということもあり、ここまで!!

Yoga Chitta Vritti Niroda☆
Love&Peace,

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